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心療内科 精神科
Q&A
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心療内科・精神科について

Q

受診してみたいけど、どんな場所かわからないから心配です。

日常生活のストレスから精神疾患まで、広くご相談に応じられるようにとお待ちしております。あまり難しく考えず、気軽に受診してください。悩みの内容は皆さん違いますから、「こんなことで相談してよいのかしら…」と思うことでも、まずは一度相談してみてはいかがでしょうか。
Q

心療内科と精神科と神経内科、どう違うのですか?

心療内科は、心身症を扱う科です。これは、心理状態によって身体疾患の症状が変動するような状態を指します。一方精神科は、精神疾患全般を扱います。うつ病、統合失調症など適切な治療を要する疾患から、自律神経の不調による緊張や不眠といった軽度の症状も対象です。実際の治療は心療内科・精神科とも似通った部分が多いので、精神的な問題のご相談であれば、どちらに受診しても構わないと思います。
最後に神経内科ですが、こちらは神経疾患、脳血管障害などを扱う科です。脳や神経、脊髄、筋肉に病気の原因があり、身体に症状が出てくる疾患が対象になっています。精神的な問題の相談は専門ではありませんので注意してください。

うつ病について

Q

うつ病ってどんな病気ですか?

症状に関しては、HOMEのページ内にある疾患用語解説をご覧ください。うつ病は脳の神経伝達機能の異常によっておきる病気です。「気の持ちよう」や「精神的に弱いから…」といった理由で起こるものではありません。適切な治療を受ければ治すことが出来ます。
Q

気持ちが落ち込んだら病気? うつ病なのでしょうか?

落ち込んでいる状態を「うつ」と表現します。「うつ」の状態が病気によるものかどうか、明確に区別することは難しいです。
たとえば、毎日ストレスのかかる生活が続いたり、突然思いもよらぬ事故に遭遇したら、気持ちが「うつ」になることもあるでしょう。そういった気持ちの変化は、誰でも経験したことが有ると思います。これらすべてが「うつ病」というわけではありません。
問題なのは、この気分の変化が普段よりも長く続くときや、食事や睡眠がとれない、集中力が落ちる、感情の制御が出来ない、などの変化があるときです。そのような場合はおひとりで悩まずに、受診してみましょう。
Q

うつ病の人に「がんばれ」って言っちゃダメですか?

落ち込んでいる人を前にすると、少しでも力になりたいと励ましたくなりますよね。その気持ちはけっして悪いものではないのですが、「うつ病」に対しては逆効果のことがあります。なぜなら、うつ状態のときは、既に限界まで頑張っていることが多いからです。
「いや、そこを気合いで。精神力でなんとか頑張れないか」なんて考える方もいらっしゃるかもしれませんが、うつ状態では脳の働きが平素とは違っています(例えば集中力が落ちていたり、考えがまとまらなくなっていたり)。頑張ろうとしても頑張れないから皆さん落ち込んでいるわけです。まずは治療して心の働きを普段に近づけて、そこから頑張りどころを探してゆくことになります。
 ですから一般的には「がんばれ」と言わない方がよいです。ただしご本人の状態にもよりますので、患者さんにどんな態度をとればよいかわからない時は、一緒に診察に同席することをおすすめします。

認知症について

Q

認知症って心療内科や精神科で治療するものですか?

認知症と、その周辺症状に対する治療は精神科の役割です。認知症初期の変化は物忘れだけではありません。気分が落ち込んだり、苛々しやすくなるといった気持ちの変化が起きる場合もあれば、夜中に出歩いてしまう、意識の変容(人物や時間、場所がわからなくなるなど)が起きやすくなる、といった生活に支障をきたす変化が起きることもあります。ご心配な変化があれば相談にきてください。
Q

認知症は治らないのでしょうか?

現在、認知症の基本症状(物忘れ)に対しては、進行を遅らせる治療法しかありません。認知症全般の研究は進んでいるのですが、残念ながら根本的な治療方法の解明には至っていないのが現状です。
ただし、この「物忘れの進行を遅らせる」という効果は、進行性の疾患である認知症にとって非常に重要です。治療することによって、現在の状態は改善出来ないとしても、5〜10年後の症状を改善することに繋がるからです。ですから、物忘れの症状が軽いうちに治療を始めた方が良いことがお解りになるかと思います。
また、認知症ではないのに物忘れが多くなる場合もあります。たとえばうつ病でも集中出来なくなって物忘れが多くなります。そのような場合は、治療を受けることで物忘れが改善する可能性があります。

統合失調症について

Q

統合失調症とは、どんな病気ですか?

慢性に進行する精神疾患で、HOMEの疾患用語解説に記したように、幻覚や妄想といった症状が出現します。ただしその内容は様々で、明確な幻覚妄想状態を呈さない場合もあります。また、精神症状は目立たないまま、徐々に社会から離れて引きこもってゆく経過をたどることもあります。
現在の仮説では、脳内のドーパミンという物質がこの疾患に深く関わっているとされており、主な治療方法は薬物治療です。10代後半から20歳台で発症する方が多く、早期に適切な治療が望まれる疾患です。
Q

統合失調症と診断されました。治るのでしょうか?

統合失調症は高血圧や糖尿病と同じ慢性疾患なので、治療は長期にわたります。そういった意味では、どこかの時点で「治った」と治療を終了することは難しいでしょう。うまく病気とおつきあいしてゆくことが大切になります。
ここで「じゃあ治らないのか」と悲観的にならないでください。適切な治療を続ければ症状は変化してゆきます。中には治療が奏効し、病気に左右されずに仕事をしたり結婚したりと、普通の生活を送っている方も大勢いらっしゃいます。もちろん個人差があるので、治療を続けても徐々に悪化するような場合もありますが、少しでも病気の影響がない生活に近づけるために、病院と医者は存在します。一緒に相談しましょう。